▼タイトル
【SHURE】SVX14/PGA31・BLX288/SM58 / ワイヤレスマイクの取り扱い / ClassicProマルチケーブルの検品 / 民生機とプロ機器の違い / 【SONY】MDS-E10の修理 / スピーカーとアンプのお話! / XLRケーブル作り / 【SHURE】SM-58本物と偽物 / 特定小電力トランシーバー / 「技適マーク」と「PSEマーク」のお話 / 無線設備規則の改正 / 電気のお話 / BNCケーブル作り / LED PARのドット抜け修理 /

 

更新日:2020/07/01

タイトル:LED PARのドット抜け修理

オークションでPlay TechのPar38を購入したのですが、 あちらこちらで球切れが在りました。

LEDの交換を説明する前にDMXと云う照明信号を書いた方が良いのですが、また後日に致します。

用意するモノは、電子基板用ハンダ、ハンダゴテ、ニッパー、#2+ドライバー、高輝度LED 5V30°5mm 切れ球色

※メイドイン、チャイナなので慎重に作業してください。

1

まず全灯灯火すると白丸の中3灯が消灯しています。
これは3灯共球切れしたのでは無く、直列回路のため1灯が切れると、その回路全て消灯します。

まずLED基盤の3つのネジを外し基盤と取り外します。
この時ネジが空回りし外れない時は、基盤のネジを3つ共止めてから横のネジ4つ外すと変換器ごと出てきます。そのあと基盤のネジを外し、空回りするネジは支柱を持って外します。
っで変換器はとりあえず邪魔なので元に戻しネジを4つ付けます。

1 さてさて次は切れ球探し!
予備のLEDで消灯しているLEDのハンダに直接ハンダ無しでつけて点灯すればその場所が切れ球の位置です。
※LEDのDはダイオードのDなので+-が在ります。表面に+方向の印が在ります。
1

裏でLEDが点灯した時表面は切れ球以外の2灯が点灯します。

とりあえず後で探しやすい様にマッキーで切れ球に印を付けておきます。

ハンダを慎重に外し新しいLEDと取り替えます。
※メイドインチャイナって事で力でLEDを外そうとすると基盤が破損します。
必ず適度の温度でゆっくり慎重に外してください。

1

戻す前に気に成る事が...
赤丸のコンデンサーがお餅に成ってるのを発見!
このコンデンサーは105℃25V470μFです。

在庫が無いので後日交換します。

1 そして組み立て点灯チェック!
全灯灯火完成!!!!
LEDとコンデンサーはモノタロウで揃いそうです。

 

更新日:2019/10/12

タイトル:BNCケーブル作り

映像屋だけではなく音屋でもBNCケーブルケーブルを使います。
例えばワードクロック用、ワイヤレスマイクの増設アンテナ、カラオケ等の映像ケーブル用など。
家庭用地デジ等のF型と同じケーブルですが、耐久性や便利差がとにかく違います。

ケーブルの種類は3C、5C、7Cがあり、衛星放送用(FC)等で使用されるケーブルは他の電波ノイズを受けにくい『低損失型』があります。
ケーブルは太く成れば成るほど電波ノイズを受けにくいですが、太く成れば成るほど固く扱い辛く成ります。
私はワイヤレスマイク用にS-5CFC、映像用に3Cを採用しています。

今回は映像用のBNCが欲しいので3Cケーブルを作りました。

1

まず用意物はケーブル、ニッパー、電工ナイフかカッターナイフ、BNC端子、BNC3C、5C用圧着ペンチ。

BNCは圧着式とハンダ式が在りますが、耐久性を考えると圧着式の方が良いと思います。

圧着ペンチは現在サウンドハウスで税別\11,500と高価ですが、半永久品と思えば損しないと思います。
ネット上には安い圧着ペンチが在りますが、耐久性がよろしく無いと思いカナレのTC-5CFを購入しました。

BNC端子はケーブルに合うカナレのBCP-A3(3C)2セットを使います。
5Cケーブルなら BCP-A5(5C)を使います。
20pcs買うと説明書が付いてきます。

1

まずはシース(黒い部分)を外部導体に傷をつけない様に切ります。
圧着ペンチのスケールにケーブルを当てて切ると無駄が少なく成ります。

1 次に圧着ペンチのスケールにケーブルを当て外部導体をニッパーで切ります。
ポイントはスケールより1mm程短く切ると良いです。
3 重シールドだとここにもアルミ箔があります。これは後でカットします。
1 スリーブを入れるのを忘れてました!
段が付いている方を後ろに成る様に差し込みます。
1

次に絶縁帯を内部導体に傷をつけない様にカットします。
ポイントは少しづナイフを入れ1/2〜1/3残します。あとはねじれば絶縁体をカットできます。

低損失型だとシースの中にアルミラップシールドがあります。
アルミラップは内部導体に触れるとショートしますので絶縁体より1mm程短くカットします。

1 次に内部導体をスケール通りカットします。

1

クリンプハットを刺して導体が見えない事を確認します。
内部導体が見えれば少しカットします。
短すぎる場合最初からやり直しです。

1

クリンプハットを圧着します。
圧着ペンチの先から3Cスリーブ用、5Cスリーブ用、根元にクリンプハット用が在ります。
クリンプハット根元に合わせ圧着します。
この時にクリンプハットがずれて導体が見えた状態で圧着すると最初からやり直しです。

1

写真には無いですがBNCコネクタをカチッと云う感覚があるまで差し込みます。
この時に先が折れない様注意して下さい。
折れた場合最初からやり直しです。

次に外部導体をコネクタに被せてスリーブを根元に移動させます。
この時にスリーブから外部導体が出出ていない事を確認します。
外部導体が出る場合出ている外部導体をカットします。

コネクタに合わせて圧着します。

1

コネクターが抜けない事の確認と導通チェックし完成です。

抜けたりショートしている場合場合最初からやり直しです。

大量に作られる方や既製品では無い長さが欲しい方にはお勧めです。

 

更新日:2019/04/10

タイトル:電気のお話

音響に一番必要なのが電気です。電気を理解しないとノイズ、火災、機材の破損が発生します。

まずは電気の大まかな種類は交流(AC)と直流(DC)で、交流(AC)の機材を直流(DC)に使うと機材が破損火災が起こります。

直流(DC)は+と-の2種類の層があります。
アダプターもAC→DCとAC→ACの2種類あります。AC、DC、電圧を間違えると機材が破損火災を起こす場合あります。


▼交流には種類があります。ニュートラル(N、W)は波無しなのでアース(グランド)の役目をしてくれます。例えばテスターで片方はRもう片方は地面にあてると、100Vと表示されます。三相三線のR三相三線を基準にするとR、S、Tは交わらない波(山(+)、谷(-))が流れモーターを正転(R、S、T)、逆転(T、S、R)することができます。

単層二線式
単層三線式
三相三線式
三相四線式
小さい小屋等少し電気が必要所に使用されている。

一般家庭や小さい劇場で使用されている。ブレーカー50Aで100Vで使用する場合『L1+N』の組み合わせで40Aの負荷、『L2+N』の組み合わせで40A、合計80Aに成りますがブレーカは落ちません。

一般的には動力と云われてます。
どの層を使っても200Vに成ります。
発電機は別ですが、電力会社に機材の登録が必要に成ります。
三相三線式から単層へ変換するインバーターがありますが、使用を見つかると罰せられます。

大型施設にはキュービクル(変圧器)があり6600Vから100V-200Vへ変圧されます。
電力会社と特殊な契約があるのと電気主任技術者の免許を取得している業者と契約する必要があるそうです。
ずる賢い人は三相三線式と単層のニュートラルを使用して電気代を低くすると云う記事を昔見たことがありますが、重度の罰が課せられます。

▼コンセントにも種類があります。平型コンセントとA型コンセントは方向関係なしで使用できますが、平型をよく見ると穴の広い方と狭い方ががあります。
広い方はNやWと記載されているものがあります。これはニュートラルの方向を示します。Lと記載されている場合は波の相を示します。
平型コンセント
T型コンセント
A型コンセント
C型コンセント
一般的なコンセントで100V15Aで使用できます。 本来単層200V用ですが、一昔前の舞台照明ではN層とL層を間違えない様に100V20Aで使用していました。
今では100Vでの使用は禁止されC型へ移行されています。
一昔前まで舞台照明ではT型を100Vで使用していた為A型を200Vと振り分けていたらしい。
主に昔のムービングライトは200Vのもの多かったので使用されていたのですが、今のムービングライトは100Vが多いので、見かけなくなりました。
今現在の舞台では普通に使われています。
相もC型なので間違うことがありませんし、アース付きなので機材の保安も補償できます。
20A、30A、60Aとありますが大きさが違うので変換が無いと差し込めません。

▼ケーブルにも種類があります。劇場にはよりますが『2PNCTしか使用してはいけない』と決められている所もあります。

VVF CT 1CT 2PNCT
電気屋さん等がコンセント等に使用する電線で、舞台では使用してはいけません。 キャブタイヤと云われる電線で音響等の仮設設備では使用する事がありますが、業界的には耐久性が悪いので使用できません。 キャブタイヤの一種です。
業界でも使うことがありますが、協会ではなぜか使用を禁止されています。
キャブタイヤの二種です。
協会が推奨する電線です。
柔らかさや耐久性が良いですが、すごく価格が高いです。
▼電線には使用可能電流があります。一般的に電気工事士が覚える電流量はCT3芯だと0.75sq=10A、1.25sq=18A、2.0sq=24A、3.5sq=36Aですが、舞台では安全を考慮し低めの電流を使用するよう決められています。
注)業界用語では電ドラ、一般的にはコードリールは2.0sqでも巻いた状態で15Aを流すとコイル効果で燃えます。舞台上では全て出すことが義務付けられています。
0.75sq
1.25sq
2.0sq
3.5sq
使用可能電流:5A
使用可能電流:10A
使用可能電流:15A
使用可能電流:20A

上記を理解した上で機材にもL相(R、S、T)とN(W)相があります。アース付き(G付)は方向をを間違えることがないですが、機材の電線をよく見ると、文字が書いてあったり白い線が入ってる方があります。これがN(W)の印です。印が付いてない場合機械の中を見ると大抵はN(W)側は白又は青線に繋がっています。逆にL相は黒または茶線に繋がっています。テスターで調べてみるのも一つの手です。音響屋はこれを調べコンセントのN(W)側に印をすることが多いです。これを覚えるだけでノイズが少なくなります。

▼タップ等の方向を調べるのにはとっておきのアイテムがあります 。

それは検電ドライバーです。
左側がL相、右側がN相です。

電気のお話でしたが、この記事は音にノイズを出さない為と舞台上で使用しても良い線を教えるものであり免許が必要な分解工事を目的としていません。
主幹から単相三線で電気を引き込む知識技術はあるのですが、電気工事士の免許を持っている人なら当たり前の事なので、教えません。
ちなみに電気工事士の資格があっても勝手に主幹を交換したりメーターをいじったりすると盗電扱いに成り重罪とますのでご注意ください。

 

 

更新日:2019/04/10

タイトル:無線設備規則の改正

たまたま商品の仕様を探していたら改正記事を見つけました。
内容は2022年12月1日から特定小電力無線機器(800Hz帯)でも合法な規格、違法になる規格があるそうです。
お持ちのワイヤレスマイクがどうなるかは各メーカーに問い合わせるか各メーカーのホームページで品番、認証番号が適合されているか確認する必要があるそうです。
ウチの機材は故障が次々に出た為、TOAのWM-1310だけが不適合みたいです。

下記の記事はTOAホームページより参照しています。
https://www.toa.co.jp/assets/files/pdf/catalog/pth-25(18.4-2).pdf

SHURE製品はHIBINOのホームページへ
https://www.hibino-intersound.co.jp/information/5441.html

法改正の記事は総務省ホームページへ
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/spurious/index.htm

 

更新日:2019/03/15

タイトル:「技適マーク」と「PSEマーク」のお話

前から電波法についてちょこちょこ話に出してきましたが、今回はガッツリとw

管轄:総務省

技適マークが付いてない無線機を使用すると電波法違反になります。
技適マークには認証の種類を表す記号および認証の内容に関する番号も併記することが義務付けられている。
技術基準適合認定が無いのに技適マークまたは紛らわしい表示を端末機器に表示した者は、
第53条第3項に基づく第187条第1号により50万円以下の罰金刑に処される。
第4条に「無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。 ただし、次の各号に掲げる無線局については、この限りでない。」とある。ここで適合表示無線設備であることが、 免許・登録を必要としない機器とする要件のものには、市民ラジオ、いわゆる小電力無線局 としている。また改造を防止するため、無線設備規則に「筐体を容易に開けることができないこと。」とされている。
すなわち、適合表示無線設備と同等の機能であっても技術基準適合証明の技適マークの無い機器、
または技適マークがあるが改造された機器の使用は、総務大臣の免許の無いまま無線局を開設したこととなり、 第110条第1号により1年以下の懲役又は100万円以下の罰金刑に処される。
公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。

管轄:経済産業省

電気用品安全法(PSEマーク)
電気用品安全法は、電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された法律で、
日本国内で100Vコンセントに接続して使用されるほとんど全ての民生用電気製品が対象となる安全規格です。
販売の制限(法第27条)
電気用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、PSEマーク等が付されているものでなければ、電気用品を販売し、
又は販売の目的で陳列してはならない。
他国にも基準適合マークがありますが、国によって基準が違うので、ご注意ください。
・アメリカ(FC)
・ヨーロッパ(CE)

私事ですが、まだこの法律に総務省の電波管理局にマイクの周波数が800Hz帯で無かったので「周波数〇〇Hz〜〇〇Hzのマイクですがこの周波数は免許が必要ですか?」と聞くと「技適マークとPSEマークの無い製品は日本では違法です」と言われました。
「んなもん知るか!」って言う方も居ると思いますが、摘発されると人生が狂うのと「知らなかった」では済まないので用心してください。
Amazonや楽天等のネットショップでは出店の監督を強化しているそうですが、手に負えないぐらい違法製品があるそうです。
できれば購入前の下調べした方が良いですが、購入後の確認し製品が違法なモノであれば、すぐにクーリングオフをしてください。

 

更新日:2019/02/28

タイトル:特定小電力トランシーバー

珍しく安くてお得な買い物をしました。
特定小電力トランシーバー(免許不要)日本国内専用機器!

おなじみのAmazonで【COMPASS】BC-20 2台セット+イヤホンマイク付き 税込\4,580
安いトランシーバーはいっぱいありますが問題点は電波法に適合しているか免許の有無を確認する必要があります。

箱には「総務省技術基準適合品」と書いてあります。
電池を入れる蓋を開けると技術適合証明ラベルが付いています。
無線機はこのラベルが無い品を使用すると違法と成ります。(シールを剥がすのもNGです)
ちなみにこの様な機器の改造は電波法で禁止されています。

▼スペック
送信周波数:422.050〜422.175MHz(12.5kHz間隔) 422.200〜422.300MHz(12.5kHz間隔)
電波形式:F3E
送信出力:10mW 見通しの良い郊外でおよそ1km 市街地でおよそ100m
受信感度:-8dBu以下(12dB SINAD)
電源電圧:DC6V(単4型電池4本)
使用時間:約22時間
動作温度:-10℃〜+50℃
寸法:約90(高さ)×50(幅)×19(奥行)mm 約92g

 

更新日:2019/02/28

タイトル:【SHURE】SM-58本物と偽物

数年前からSHUREのSM-58を始め57やBETA等様々な偽物が出回っています。
有名なリサイクルショップにも偽物が本物と同じ価格で展示していました。
店員さんはメーカーと型番と品質を頼りに商品の相場を確認し販売リサイクル品として販売しています。
プロではないので 偽物と気付いていないみたいですね。

今回は本物と偽物の検証です。(同じ物が無いので偽SM-58Sと本物SM-58です)

0
まずは見た目!
下の穴に注目してください。
本物は穴が2つ偽物は穴が3つあります。
次に重さ
本物の方が重たいです。
グリルボールを外すと偽物には謎のシールが貼ってあります。
写真には写りませんが、さらに中を開け樹脂に固められた内部を穿り出すと本物には回路の様なものがあります。
偽物には本物の様な回路のおもちゃっぽいものが入っています。
偽物の音質は音割れしやすいので素人さんでも気づくはずです。
特にオークション等の通信販売に多く中国系の方が販売しているので要注意して下さい。

 

更新日:2018/05/05

タイトル:XLRケーブル作り

今回は音響の基礎中の基礎!ケーブル作り!

 

普通はマイクケーブルを使用しますが、今回はマルチケーブルを使用しています。

まずはカッター等でシース(外被)を3〜5cmほどカットします。
この時中の線を切らない様慎重にカットします。

次にアース線(G)、+(青)、-(白)、綿糸に分けます。
アース線が網目になっている場合、釘や千枚通し等で解きます。
解くときのコツは、1mmづつ地道に説くことです。
一気に解こうとすると取り返しのつかない事に成ります。

一昔前までは-(青)、+(白)でしたが、今は+(青)、-(白)が一般的です。

次に綿糸をカットし+(青)、-(白)の線をむき青同士、白同士、にねじります。
次にアース、青線、白線のねじった部分をハンダをつけます。
この時のポイントは、青白線の外被の根元までハンダをつけます。
※外被が溶けない様注意して下さい。ポイントは、ハンダこてをしっかり温める事です。
アース線は根元まで固定すると自由が効かないので根元1mm程空けてハンダをつけます。
次に青白線を1.5mm程にカットします。
この時点でXLRの固定する部分を取り付けます。

次にケーブルを各所につけます。
1アース、2+(青)、3-(白)
まず青白線をつけてからアース線を良いサイズでカットしハンダをつけます。

一昔前までは1アース、2-(青)、3+(白)又は1アース、2-(白)、3+(青)でした。

最後は組み立てです。

 

更新日:2018/05/25

タイトル:スピーカーとアンプのお話!


※インピーダンス表記を(オーム)を(z)と表記しています。

アンプ出力にはAとBがあります。なぜL-RではなくA-Bと表すか!それはプロの現場ではスピーカーが何台も在ります。
ここで下の図が表すのは、アンプは4-8zが一般的です。スピーカーは繋ぎ方次第で何zにでもできます。
でも一般的な使い方はAchに1-2台、Bchに1-2台です。インピーダンス(z)を無視して使用するとアンプが破損しちゃいます。
なのでプロの現場では右にスピーカー10台、左にスピーカー10台を使う場合は近くにアンプが在るとケーブルが短く成るのでこのような使い方をします。
図の右側は、並列と直列繋ぎがあります。2台8zのスピーカーを並列に繋げると4zに成ります。2台8zのスピーカーを直列に繋ぐと16zに成ります。この組み合わせを上手く使えば1台のアンプでスピーカーを何台も鳴らすことができますが、増やせば増やすだけ音声は小さく成り、アンプにも負荷がかかります。なので1台の4-8zアンプ(2chタイプ)で鳴らせる8zのスピーカーは最大4台です。

パワードスピーカー(PS)とアンプ別のスピーカー(AS)についての検証!
モデルはサウンドハウスで販売している【CLASSIC PRO】CSP15PとCSP15とCP1400です。価格は2018年4月25日現在の税抜価格です。スピーカ4台での検証です。

◆CSP15P
価格:\29,800 ×4 = \119,200
重量:30.5kg ×4 = 122kg

◆CSP15+CP1400
価格:CSP15 \18.500 ×4 / CP1400 \49,800 = \123,800
重量:CSP15 26.1kg ×4 / CP1400 20.7kg = 125.1kg

●PS(小規模向き)
▼メリット
・パワーアンプを持って行かなくて良い
・別途アンプが不要なのでスペースが空く

▼デメリット
・アンプ内臓なのでスピーカーが重い
・電源がスピーカー各箇所に必要
・信号線と電源ケーブル2本必要となる
・重いのでスタンドに乗せると安全管理が難しくなる
・雨や湿気に弱い(野外での使用が怖い)
・アンプ内蔵なのでアンプが壊れるとただの重い箱に成る。
・1カ所で調節できない

●AS(大中小規模向き)
▼メリット
・ スピーカーとアンプが別なので少し軽い
・雨が降ってもスピーカーはビニール袋を被せアンプはテント内に入れておける(PSはビニールを被せるとアンプの熱が吐けないので破損に繋がる)
・アンプを1カ所にまとめられるので、異常に気付きやすい

▼デメリット
・スペースが必要
・アンプをまとめてラックに入れるので重い
(ウチの機材だと100kg以上ある)

この様にメリット、デメリットは様々あります。PSは電源ケーブルが大量に必要に成るのと比べ、ASはスピーカーケーブルが大量に必要と成るなどどっちもどっちっと云う事も在ります。
さて、PSかASどっちが良いかは自分で決めましょう!私は室内外、中小規模を対応していますのでAS派です。

 

更新日:2018/04/22

タイトル:【SONY】MDS-E10の修理

今回は上級者向けに見える修理のご紹介です。
オークションで【SONY】MDS-E10を2台落札して検品したところ、1台がEJECTできない事が分かりさらに1台部品どりをしようと思い電源ケーブルが切れてるジャンク品を落札したけど、これもEJECTできなかった為、思い切って修理!
※この作業をする方は、感電を避けるため必ずコンセントから線を外し電源をONにして作業をしてください。
※紹介しますが、あくまでも自己責任でお願いします。


この写真は、修理後です。
この写真は、EJECTのボタンを押した時で、Discが引っかかっている様な感じで、出てこなかったです。ネット上で調べると、ドライブベルトが老朽化し滑っている可能性があると書いてありました。

とりあえずDiscの排出は手動で行います。
EJECTボタンを押しドライブ後ろの白いプラスチックを押し込みます。
これで排出できます。

次にドライブを固定している4つのネジを外します。

ドライブ正面から中を覗くとドライブベルトが在ります。
このベルトをピンセット等で取り外し新しいベルトに交換します。
(ゴムベルト(角)Φ16×0.95T)

あとは、ドライブをネジ固定し元通りに。

古いゴムと新しいゴムを比較すると、伸びきっているのが分かります。
電源ケーブルが根元で切れていたので、これも修理。
本体の消費電力は14Wです。
本体から出ているケーブルは0.75sqです。
なのでPC用のケーブルを使い修理しました。
ここで気をつけることは、代替えの電源ケーブルは被服が2重構造で平型であることです。
線を本体の中と外の間に黒いプラスチックがあります。これで本体とケーブを固定しているので平型じゃないと収まらないのと、2重構造じゃないと断線、又は短絡する可能性があります。
ジョイント部分は短絡を避けるために絶縁タイプのスリーブを使うことをお勧めします。
これで、ネジをすべて閉めて修理完了です。

 

更新日:2018/03/25

タイトル:民生機とプロ機器の違い

音響機器の民生機とプロ機器の違いってご存知でしょうか?
違いは出力される音声信号(定格レベル)の違いです。
適合した機器に適合したケーブルを使わないと破損や事故に繋がる事があります。
又は、適合した入出力をしないと音声不備やスピーカやその他の機器が破損する事があります。
例えば、最大出力100Wのスピーカーに半分の50W分の歪んだ音声を長時間流すとスピーカーは破損する事があります。
機器やケーブルは正しく使いましょう。

◆音声信号の種類
dB
概要
レベル
適応ケーブル
+40
パワーアンプ出力最大
スピーカーレベル
スピーカーケーブル
+20
業務用ライン出力最大
ラインレベル
+4
業務用機器基準(1.23V)
マイク・ラインケーブル
0
基準(0.775V)
-10
民生機基準
-20
マイクレベル
-40
-60
-80
機器残留ノイズ

●音響機器の定格レベル
定格とは、その機器の定められた性能を得られている動作の様子を云う。

●定格レベル
定格動作をするのに必要な入力レベル。業務用機器+4dB、民生機はあいまい(0dB〜-10dB)

●定格出力レベル
定格動作時の出力レベル。

●ダイナミックレンジ
実用上の最小(残留ノイズ)量大(歪む)の幅。

●機器の適合と不適合
+04dB出力 ⇒ +04dB入力 ⇒ 適合
+04dB出力 ⇒ -10dB入力 ⇒ 入力過多(歪む)
-10dB出力 ⇒ -10dB入力 ⇒ 適合
-10dB出力 ⇒ +04dB入力 ⇒ 入力不足(音量が出ずノイズっぽい)

 

更新日:2018/02/16

タイトル:ClassicProマルチケーブルの検品

 

1

ClassicProの一体型マルチケーブルについてちょっと説明!

この商品のレビューにも書いてあるように評判が悪いです。
ですが、正しく使えば問題無いです。

まずは検品からスタート!

2

まずは導通チェックからです。

IN-OUT、1(Grand) 2(Hot) 3(Cold)が正しく接続されているか、クロス又は断線していないかチェックします。

3

コネクターを差してロックが掛かるか、ロックが解除でコネクターが抜けるかチェックします。

この時点でエラーが出てる場合販売業者に交換して貰いましょう。
当たり前ですが、中古の場合は交換不可です。

4

ここからは保証外です。

BOX裏に4つ足が在ります。この足を外すとBOXを分解できます。

5

ここでチェックするポイントは各コネクターのハンダが正しく付いているかチェックします。ごくまれに触るだけではがれる場合があります。
この場合、付け直しましょう。
ケーブルとボックスが固定されているかチェックします。
緩んでる場合、BOX外側のケーブル根元のネジを占めます。

BOXのネジを占める時はドライバーを指2本で持ち動かなく成るまで回します。
中国製は鉄が弱いので、インパクトドライバーで占めるとネジ山が崩れたり、空回りしたり、ネジが折れる事もあります。

6

コネクター側もチェック方法はほぼ同じです。
このケーブルは非常に弱いので引っ張るとちぎれます。

対策は、チャンネル

コネクター側の収縮チューブ部分(赤〇)に紐を縛り、使用時は紐を机等に縛り紐からコネクター側のケーブルをたるむ様にします。
優しく使えば長持ちします。

 

更新日:2018/02/05

タイトル:ワイヤレスマイクの取り扱い


音響家には当たり前の事ですが、ワイヤレスマイクは、免許が必要な種類、不要な種類が在ります。

素人さんはヤフオク等で外国の激安のワイヤレスマイクを購入しようとしますが、その商品は日本で使用すると違法に成る事があります。

素人でも簡単にチェックできる方法は、PSEマーク(電気用品安全法)がある事とB型(800MHz)であることです。

尚、無線機(トランシーバー)も同じで、免許な物と日本で使用すると違法になる商品があります。

購入の際は、サウンドハウス等の取り扱い専門業者に相談してください。


 

アナログ方式
A 型
B 型
周波数帯域
470 〜 714MHz (*1)
1240 〜 1260MHz(*2)
806 〜 810MHz
同時使用チャンネル数
地域によって異なる
6ch
電信電力(空中線電力)
10mW以下
50mW以下
10mW以下
占有周波数帯幅
周波数編移が
±40kHz以内 → 110kHz
±40kHz 〜 60kHz → 110kHz
±60kHz 〜 150kHz → 110kHz

ステレオ伝送のもの→250kHz
110kHz
免 許
必 要
不 要

 

デジタル方式
A 型
B 型
周波数帯域
470 〜 714MHz (*1)
1240 〜 1260MHz(*2)
806 〜 810MHz
同時使用チャンネル数
地域によって異なる
37ch (53ch)
10ch (30ch)
電信電力(空中線電力)
50mW以下
10mW以下
DU比
20dB以上
20dB以上
占有周波数帯幅
288kHz
192kHz
免 許
必 要
不 要

(*1)470MHz〜710MHzのテレビホワイトスペース帯および718MHz〜748MHzを使用している携帯電話と地上デジタル放送のガードバンド(710MHz〜718MHz)のうち、ラジオマイクが携帯電話との間で必要となるガードバンド(4MHz)を踏まえた710MHz〜714MHzを使用。

ホワイトスペースとは、テレビ放送用に割り当てられている周波数帯のうち、他の目的にも利用可能な周波数帯のことである。したがって、各地のテレビ局の周波数帯により、地域によって使用可能なチャンネル(周波数帯)が異なる。

(*2)1240MHz〜1260MHzのうち、特定小電力無線局が使用している1252MHz〜1253MHzを除いて使用。この周波数帯は、放送局が使用するFPU(中継放送用無線機器)と共用するので、FPUを使用する時間帯に、その地域ではワイヤレスマイクが利用できなくなることがある。

●アナログ方式の概要
アナログ方式の場合は、コンパンダを搭載していて、B型で30チャンネルになっているが、同一場所で同時に使用すると3次相互変調による干渉をして混信状態になる。
異なるチャンネルプランを使用すると、30メートル以上離せば相互変調の干渉を避けられる。
また、同一周波数のものは、100メートル以上離れなければ使用できない。

●デジタル方式の概要
デジタル方式の場合は3次相互変調が無く、すべてのチャンネルを同一場所で同時に使用できるので、B型でも最大で30チャンネル使用できる。
また、コンパンダの搭載も必要ないし、同一周波数のものでも数十メートル離れれば使用できる。
デジタル方式の欠点は、消費電力が大きいことと、AD変換とDA変換の過程で音が遅れることである。

 

● 日本音響家協会より参照 

 

 

更新日:2018/02/03


タイトル:【SHURE】SVX14/PGA31 ・ BLX288/SM58

シュアーの中で一番低価格のワイヤレスマイクです。
イベントなどでゲストが持ち込む事が多々あります。
この機器を使用する場合、B帯のワイヤレスのチャンネルを変更するのではなく、ワイヤレスマイクを削る必要があります。

事故例:【TOA】WM-1220 (B35) と【SHURE】SVX14/PGA31(3) を使用した場合、【TOA】WM-1220 (B35)のスイッチをONにすると、大音量のノイズが出ます。

2

1

周波数(MHz)
チャンネル
グループ
B帯
A
B
C
806.125
4
4
B11
806.375
1
1
B12
807.625
2
2
B31
808.000
5
5
B43
808.250
7
7
B34
809.375
6
6
B45
809.500
3
3
B16
809.625
8
8
B55